第八章 福来大黒二号店

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「琥王は、好きな人を絶対に護り抜け!」  椰弥の声援に琥王は、立ち上がった。 「琥王も泣きごとを言っていたのさ。 大黒は、大黒神で自分よりも、ずっと得で、役に立って、 頼りになるとかさ」  頼りなかった大黒の姿を見せてやりたい。 幽霊だと怖がって、自分と俺の位置を変えるなど、 かなり卑怯な性格の大黒でもあった。 「俺が無能だからね。 そんなのは気にしてはいけないと思っているけど、 大黒さんは、そりゃあもう……」  幽霊を怖がった件は、バラしてもいいのだろうか。 「大黒は何?」  大黒、すっかり椰弥に嫌われていた。 「片付け、行ってきます」  椰弥が手を振っていた。
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