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「琥王は、好きな人を絶対に護り抜け!」
椰弥の声援に琥王は、立ち上がった。
「琥王も泣きごとを言っていたのさ。
大黒は、大黒神で自分よりも、ずっと得で、役に立って、
頼りになるとかさ」
頼りなかった大黒の姿を見せてやりたい。
幽霊だと怖がって、自分と俺の位置を変えるなど、
かなり卑怯な性格の大黒でもあった。
「俺が無能だからね。
そんなのは気にしてはいけないと思っているけど、
大黒さんは、そりゃあもう……」
幽霊を怖がった件は、バラしてもいいのだろうか。
「大黒は何?」
大黒、すっかり椰弥に嫌われていた。
「片付け、行ってきます」
椰弥が手を振っていた。
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