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店頭に客が並び、入場制限をしながら販売するのは、
森のくまの日常であった。
店内も狭いので、入場を制限しないと、
動けなくなり余計に時間もかかってしまうのだ。
それと、森のくまのパンを、よく見て選んで欲しいという、
芽実の願いも込められていた。
「一弘君!学校!早く!お弁当を持ってね」
「はい!」
走って倉庫を出ると、並んでいる客が一斉に俺を見る。
俺は、服を着替えながら通路を走り抜けて、
店番をしているくまのぬいぐるみにぶつかる。
ぬいぐるみが抱えている、本日のおすすめの看板を落とし、
直そうとしていると、他の店員に怒られる。
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