悪い男【美佳×芹沢】

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「まあ、いいよ。元からそのつもりだし……その代わり美佳ちゃんも邪魔しないでね」 「いいですよ」 案の定、男は寧ろ楽しそうに目を細めた。 そして、また私に覆い被さる。 「こういうエッセンス的なものを加えてくれる展開は初めてだなあ」 「ほんと最低。……って、今日はもうっ」 おしまい、だってば。 私の言葉は男の口の中へと飲み込まれた。 男はキスを深めながら、私の身体の準備を着々と進める。 ああ、もう。 なし崩し。 顔もよくて、女を抱くのも上手。 仕草もスマート。 性格だけがいただけないのがほんとに惜しい。 って、そこ一番大事なんだけど。
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