亨、安藤に惚気る

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「悪い、もう行かないと。近いうちに帰るから」 ああ。 滅茶苦茶機嫌悪いな。 後ろ髪引かれながらも、押し迫る時間に仕方なく通話を切った。 靴をはいてオランジュショコラのマカロンを入れた紙袋と鞄を手に部屋を出る。 なるべく早く帰ってやりたいんだけどな。 「間宮くん……何にやついてんのよ」 ちょうど部屋を出たところだったらしい、気持ち悪そうに顔を歪めた安藤と出会した。 「ああ、おはよ。にやついてたか?」 「うっれしそうな顔。帰れなくなって機嫌悪いかと思ったら」
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