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どうしようか。
せめて、今夜仕事終わってから少し遅くなるけど。
もうピークも過ぎてるし、新幹線も空いてるか。
「間宮くんには、もっとキャリア持った女の方が合うんじゃないの」
エレベーターの中で不意にそんなことを言われた。
また表情が緩みっぱなしだとか、そんな理由で馬鹿にされてるのかと隣りを見ると、少し睨むような視線だった。
「へえ。俺ってそんな風に見えるんだ」
知らなんだ。
「見える、っていうか。その方が話も合うんじゃないの?」
「合う合わないは俺と春妃が決めることだしな」
珍しくプライベートに口出ししてきた安藤にそう反論すると、ぐっと言葉を飲み込んだ様子だった。
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