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よく見てみる。
「うわ…」
思わずそんな風にドン引きしてしまった。あれはゲ●だ。
誰だ。人の店の前でゲ●なんてしたのは。誰が片付けると思ってるんだ。お母さんだぞ!
ん?お前じゃないのかって?僕は勉強があるから。
カズ美もその落ちてるヤツに気付いたようだ。
「お兄ちゃん。お好み焼きが落ちてるよ」
妹は純粋だからそんな汚い物、分からないんだろう。なんせまだ中学2年生だ。
「そ、そうだね。お好み焼きだね」
とりあえず答えておく。早くカズ美をあの汚物から遠ざけないと。
「違うよ、お兄ちゃん」
妹が普段通り、ぼそぼそと小さい声で僕の目を見る。表情も変化がないから分かりにくいけどフザけてる時の物だった。
「あれはゲロだよ」
車の騒音で妹が何を言ってるのか分からなかった。まったく酷い街になったものだ。
「車なんていないよ」
妹が呆れた顔で歩き始め、僕も歩く。
「お兄ちゃん。妹がいつまでも純粋だと思ってたら間違いだよ。
なんなら私が友達と、どんな下ネタを言ってるのか聞かせてあげる?」
「あー、あー、聞こえない。キコエナイ」
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