1章 僕の楽しい日常

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 S駅から電車で高校へ行き敷地に入る。広い高校だから、教室に入るまでしばらく歩く。夏だから少しキツい。    教室に入って机に座ってリュックを置くと元中という女子生徒が話しかけて来た。    明るい性格で男女関係なく話しかけるヤツだ。      さっそく僕はそのスカートに眼力を送る。しかしいくら眼力を送った所でスカートが透ける事はなかった。    なら次はブラウスだ。その薄い布の下のダイナマイトボディをこの目に焼きつかせてもらう。     ダメだ。修行が足りないようだ。こんな薄い布、透けても良いのだが。だってスケルトンの一歩手前だぞ?     「麻倉、聞いてるの?」    元中は心配そうに僕の顔をのぞき込む。どうやら眼力に集中し過ぎたようだ。     「あ、聞いてなかった。何だっけ?」   「いや、改めて聞く事でもないけど、昨日は何してた?って話よ」    本当に改めて聞く事じゃないな。    いや、そうでもないか。昨日は日曜だった。素晴らしい日曜日だった。    でもあまり自慢気に話して良い事ではないらしい。    だから僕はなるべく無表情で言った。     「妹とEチェーンの方に行ってた」    S駅西口にある服屋と本屋が入ってるビルだ。    それを聞いた元中は引いていた。     「いや、アーケードに住んでる僕としては駅前のビル群はライバルだけどさ、やっぱり偵察も必要だろ?」    って言ってもアーケード側は勝ち目ないけどな。
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