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いつもの屋上
いつもの青空
そして
いつものそよ風
勉強が嫌いな俺はいつも屋上で時間をつぶしてた
ギギギ…
誰かが来た
どうせ先生だろうと思いながら
朝コンビニで買ってきたお菓子を食ってた
すると誰かが隣に座った
「はぁ…社会とかわかんないしトイレ行くっていってこここれたし…一回でいいから来てみたかってんなぁ…屋上」
なんて独り言をつぶやく男は
うちのクラスの藤原だ
あいつは成績も優秀だし
スポ-ツもできる
なのに女子からはモテない
きっと暗いからだろう
休み時間とかむっちゃ静かで
たまにいるのかいないのかわからん時がある
でもそんなやつが
なんで社会めんどくさいとか言うてるんやろか
「なぁ」
「え…お…俺?」
「俺とお前以外誰もここにおらんやろw」
「あ,そうやな」
見た目も暗いけど
声も低いんやな
でもなんか
藤原のことかっこよく見えてきたかも
「なんでここに来たん」
「社会とかめんどくさいから」
「なんでなんwいつも真面目に受けてたやんw俺たまにしかクラスにおらんからあれやけど勉強真面目に受けてるお前かっこいいと思うで?」
ん…
むっちゃ顔赤くなってるやん
どしたん
「そ…そう?お…俺は部活頑張ってやってる井本くんもかっこいいと思うけど…」
なんて照れながら
まっすぐな瞳で見てくるお前に
なぜかドキッとした
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