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712side
「いのもと?い-の-も-と-!」
あいつは壁に穴が開くんちゃうかってくらい
ずっと壁を見つめたまま
ピクリとも動かない
それから少したって
「なんやねん」
怒ってるのか眠いのかわからないような声で言ってきた
「大丈夫か?」
「なにがや」
「ずっとぼっとしとったで?」
「おう。平気や」
平気ちゃうやろ
なんかなやみでもあるんちゃうん?
無限大終わりからずっと機嫌悪いし
俺なんかしたんか?と考えてた頃には
2人とも沈黙で
周りは静まり返っていた
そしてその沈黙を
「あのさ!」
というでかい声が壊した
「なん?どしたん?」
「あのさ!俺こんなこと言ってきもい言われるかもせんけど言わしてもらうわ」
「お…ん…?」
なんやろか
あいつが真剣な顔すると
かっこいいって
心を惹かれる自分がおる
「その…俺…お前のこと…好きやから…今日の無限大でお前が≪だいぶかわいいで≫っていったんうれしかってん,でもお前が本気やないことはしっとってんで?ちゃんと…でも本気やないっておもったらショックやってん…せやから機嫌悪くて…お前に強く当たってしもうた…すまん…!でもお前が好きやって…改めて今日気づいてん…」
え?
あいつが俺のこと
好き?!
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