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「僕は赴任後は本社に戻る予定だから、もう今後は彼と縁が切れると思うけどね」
「……」
変顔になって困っている里英を想像して内心ニヤリと笑った時、突然ドスンと腹に突撃を受けた。
カツオが腹に飛び乗ったのだ。
さっきからカツオがオヤツに飽きてウロウロしていたのは分かっていたけれど、いきなり五キロが飛び乗ってくるとは思わなかった。
「……ふふふ」
「笑ったな」
僕の指から解放された里英が我慢できずに笑いだした。
柔らかな振動が僕の頬を包む。
カツオは僕をからかっているのか、油断していると時おり奇襲攻撃をかけてくる。
僕の弱点を見抜いて、自分より序列を下に見ているに違いない。
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