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ドラマやマンガでよくある話。
腐れ縁の幼馴染みに、片想い。
そして、今日は、そいつが離れて行く日。
「楽しみやけど、やっぱり緊張するし不安もあるなぁ。」
夢の東京就職…は、無理だったけど、東京転勤。
都会でバリバリ働いてやる!が口癖だった。
「お前、すぐ突っ走って無茶するから心配やわ。」
「あんたは保守的過ぎるねん。」
減らず口は相変わらず。
「あっ!あのマンガ貸したままやん!」
色気の無い会話。
今言ったって、きっと届かない。
「絶対無くさんといてや!」
「はいはい。」
だから、短いラブレター。
「…何書いてんの?」
「誓約書、みたいなもんや。」
手帳の1ページを破り取り、小さく折って手渡した。
「後で見ろ。」
そう言って別れたから、反応は見れないまま。
ただ、その後届いたメールが
約束やからな!
だったから、悪くはないと思う。
『ずっと 待ってる』
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