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交通事故で記憶を亡くして2年が経った。
私は彼氏の車の助手席に乗り、私のお気に入りの曲を流す。
「私の親に挨拶する心の準備できてる?」
運転に真剣な彼の顔を見つめる。
「ちょっと緊張してる。
でも、ちゃんとお嬢さんをお嫁にくださいって言うつもりさ」
彼はとても嬉しそうだった。
もうすぐ高速の出口が見えてくる。
私の実家までもう少し。
彼とは4年付き合って、2年同棲した。
親と彼は仲が良いし、結婚を了承してくれるはずだ。
私は期待と不安を抱きながら、実家への道を見ていた。
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