プロローグ

2/2
3人が本棚に入れています
本棚に追加
/15ページ
    交通事故で記憶を亡くして2年が経った。 私は彼氏の車の助手席に乗り、私のお気に入りの曲を流す。 「私の親に挨拶する心の準備できてる?」 運転に真剣な彼の顔を見つめる。 「ちょっと緊張してる。  でも、ちゃんとお嬢さんをお嫁にくださいって言うつもりさ」 彼はとても嬉しそうだった。 もうすぐ高速の出口が見えてくる。 私の実家までもう少し。 彼とは4年付き合って、2年同棲した。 親と彼は仲が良いし、結婚を了承してくれるはずだ。 私は期待と不安を抱きながら、実家への道を見ていた。
/15ページ

最初のコメントを投稿しよう!