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そんなある日。
「俺と結婚してください。
一生幸せにします」
夜景の見えるレストランで、優弥からプロポーズされた。
凄く嬉しかった。
でも、不安もあった。
「私は優弥のこと好きだし、結婚もしたい。
けど、2年間の記憶はないままなんだよ?
それでもいいの?」
2年間の記憶を思い出せないのが辛かった。
涙を抑えながら、優弥に聞いた。
「当たり前じゃないか。
玲央奈のこと、本当に好きなんだよ。
記憶があったってなくたって、俺は玲央奈といて幸せだよ」
優弥から出た言葉に、涙が溢れた。
崩壊したダムのように、不安が一気に飛び出した。
「ありがとう」
私は嬉しすぎて、ずっと泣いていた。
私はやっと幸せになれるんだ。
2年間の記憶はなくても、これから二人で未来の記憶を作っていけばいいんだ。
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