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「山田さん、最近タン君とはどうなんですか?」
「なーに言ってるの、大谷さん。
そんなのとっくの昔の出来事だよ」
尋ねた私に、隣の山田さんはボールペンをくるくると回しながら呆れた顔でそう言った。
「えっ!?そうなんですか?」
「そうだよ。
やっぱり言葉の壁って言うかね、文化の違いがあるのかもしれないけど話が噛み合わなくてね。
最近は連絡取ってないよ。自然消滅ってやつね」
「そうだったんですか……」
私は戸惑いながら相槌を打つ。
つい先日までラブラブ話を耳にタコが出来るくらいに聞かされていたのに……
いつの間にか終わっていたみたいだ。
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