瑠珂と順平のその後①

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 俺は立ち上がって喜ぶ。しかし西尾と春日からは「いいから早くメールしろ!」と怒られた。  なんだよ。お前らに言われなくてもメールするよ。せっかちな奴らめ。  でもメールの内容を読んだら黙っていられなくなった。 「金曜日! 明日会ってくれるって!」  やばい。かなり嬉しい!  喜びに震える俺の前で、マイだけは両手を万歳して「やったー!」と力いっぱい喜んでくれる。共感してもらえると嬉しさが倍増する。 「明日?」  そこに水を差したのは西尾だ。 「明日はバイトのはずだろ?」  西尾は俺では無くサクラと春日に確認している。 「そうだな。テスト明けは暫く休みが無いって言ってたし」  サクラが無情なほどあっさり答えた。 「日にちを確認したか?」    春日が半ば呆れた視線を向けてくる。  メールの内容を再度確認した。 「…………今日は、何日だっけ?」 「10日よ」  マイがきびきびと教えてくれる。  ……………。 「18日!? って一週間後!?」 「エェェェェェ!」  俺とマイは同時に崩れ落ちた。このまま一週間も放置されるなんてあんまりだ。  西尾と春日は「やっぱりな」なんて顔をしていて、サクラは「1年に比べたら一週間なんて大したことないだろ」と笑う。本当に薄情な奴らだ!  でもマイだけは「瑠珂はずっと順平を信じて待ってたよ」と優しい言葉をくれるので少しだけ救われた。
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