突然は必然?

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家族がで出掛けると、修学旅行の為に買った下着を見る。 スポーツブラから、初めてレースの付いたピンクの可愛いブラを買ったのに・・ 鏡の前でそのブラを付けて見る。 Aカップのブラは私のまな板のような胸に少し浮くように付けられていた。 妹の胸を思い出して少し悲しくなる。 「まあいいや・・ こんなの、友達に見られて笑われなくて良かったんだわ・・」 そう呟いた。 玄関の呼び鈴が鳴る。 慌ててその上にシャツを着て下へ降りた。 玄関を開けると慶吾が立っていた。 「どうしたの? 修学旅行は?」 「風邪だって言ってたけど、元気そうじゃん」 母は学校に風邪だと言ったのかと思っていると慶吾は断りも無く家に上る。 「ねえ、ちょっと」 そう声をかけると私を横目で見た。 「君の部屋、どこ?」 「え?二階だけど・・ ねえ、何?」 「君の見舞い・・ 二階かぁ、上るの面倒だな」 そう言うと階段を上り私の部屋に向かう。 私は慌てる。 ベットの上には今、下着が広げられている。 直ぐに追い越して布団の下に隠した。 慶吾は部屋の中を見回す。 「けっこう殺風景なんだな。 女子の部屋ってもっとこう、フリルとか人形とか有るのかと思ってた」 「悪かったわね。 女の子っぽく無くて」 慶吾は私の言葉に何も答えない。 だいたいいつもそうだ。 先生の質問にも気が向かなければ答えない事もあった。 だが成績はいつもトップだ。 この3年間、ただの一度もその座から降りた事はない。 他の男子がチャラチャラと子供っぽい事をする中で、一人だけ異彩を放つ。 寡黙でスポーツも万能だ。 学校中の女子の憧れの的だった。 「ねえ、見舞いって手ぶらで?」 「あっ、気が付かなかった。 何がいい?買って来るよ」 立ち上がろうとする慶吾を引き止める。 「いいわよ。 どうせ仮病だもん」 「やっぱりな・・ 何かあったのか?」 生理になったとは言えない。 しかも初めてだなんて・・ 「何も無いわよ」 そう答えた。 「誰かに虐められてる・・ それは無いか」 「どう言う意味よ」 彼は笑いながら私を見る。 「虐められるより虐めるキャラだろ? まあ、君が虐めるならそれなりの理由位はあるんだろうけど」 そう言って私の顔を覗いた。 急に胸がドキドキと音をたてる。 「なに?これ?」 慶吾がベットに隠した下着を見つけた。 「返して」 慌てて取り戻そうとするが彼はふざけて返してくれない。
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