突然は必然?

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照れ隠しに圭吾の荷物を見る。 彼の後ろには、山のように荷物の積まれたキャリーカートが有った。 「これだけ? 車まで運ぶの手伝うわ」 「ああいい。 このキャリーカート結構重いんだ」 昔の慶吾なら私に運ばせて自分は何も持たないで歩くのに・・・ そう思いながらタクシー乗り場まで並んで歩く。 すれ違う女性達が彼を振り返って見る。 彼の横顔を見ながら何となく幸せな気分になった。
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