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優子さんの事もそうだ。
最初はパーティのパートナーだけを探してたのを婚約者にと叔父に勧めたのも、二人が上手くいくように庭で逢わせたのも僕だって気付いてない。
あの封筒だって中の書類は皆同じだったんだ。
最初から候補なんか一人だけだ。
どれを選んでも優子さんのデータしか入れて無かった。
偶然何処かの女達が優子さんに何か言ったらしいが。
だいたい最初から断るって分っているのにバカ高いキャンセル料なんて勿体ない。
叔父さんや母さんのやり方じゃ何時会社が傾くか分った物じゃない。
僕がしっかりしないと。
まあ今回の美術品の売り上げで二十億ほど黒字が出たしまだまだ稼げそうだ。
特別ボーナスも出る。
叔父さんが帰って来たらお爺さん達がが使っていたあの広い部屋に移って、僕も彼女とか作って。
そう言うと笑いながら自分の部屋に戻って行った。
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