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翌日デパートへ行くと手芸品コーナーへ急ぐ。
編み針を買い、ジョンウの顔を思い浮かべながら薄いピンクの細めの毛糸を選んだ。
彼に似合いそうだ。
家に戻り庭のデッキに腰掛けて風に吹かれながら編み物を始めた。
夕方になってジョンウからメールが入った『ごめん。
このままニューヨークへ行く』
優子はため息を吐いた。
『分かった。
でも帰って来る頃には死んでるかもしれないわ。
貴方に会えなくて』
そう返信してから少し拗ねすぎたかしらと後悔した。
部屋に戻るとジョンウの写真を見る。
朝まで編み物をしてジョンウの部屋で眠った。
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