男なら背中で泣きやがれ

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無事村から出来た僕とアニキは森の中をあるいていた。森の中は薄暗くて、今にも、なにか出てきそうな雰囲気だ。 「あ、アニキ…なんだか怖いよ…」 左手をアニキと繋ぎ、右手をペンダントへと持っていきギュッと握っていると 「大丈夫だ。なにか来たら俺が助けてやるからよ。」 胸を張り、えっへんと言わんばかりに笑顔を浮かべる。やっぱりアニキは通りなれているから怖くないんだろうか 「そのペンダント最近つけてないと思ってたけど、着けてきたんだな。」 アニキは服で隠れていたペンダントを出すと嬉しそうに僕に見せてくれた。 「俺とおそろいでおばさんが作ってくれたんだよな。ずっと着けてたら、違和感なくなっちまって、着けてるかどうか時々確認するぜ。」 アニキは少し照れくさそうにペンダントを見せながら、左手で僕の頭を撫でてくれた。 「さ、そろそろ出るぞ。心の準備しとけよ!ウルフ!」 前を見ると薄暗い森の出口はここだと言わんばかりに光が差し込んでいる。 僕には、体験したことのない外の世界。どんな世界が広がっているのだろう? ワクワクが止まらない… 薄暗さに目が慣れていて外に出る時と眩しくて目を瞑ってしまった。 徐々に目が慣れていき少しずつ景色が見えてきた。
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