男なら背中で泣きやがれ

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もくもくと立ち込める砂煙の中から現れたのは、尻餅をついた長い金色混じりの赤い髪を後ろで束ねた綺麗な女性だった。 「おい!どうした!大丈夫か!?」 砂煙の中をズンズンと進んでいったアニキは、その女性に向かって手を差し伸べていた。 「あ、ありがとう。」 差し伸べられた手をガシッとつかみ、立ち上がった女性は、兄貴に向かって少し会釈をして礼をした。 「俺は、クロウ。向こうで、キョトンとした顔をしてるのが俺の弟分のウルフだ。」 こっちを向いてアニキが手招きをしたから、僕はアニキの横に並んで少し会釈した。少し…恥ずかしいけど…。 「よろしくね。クロウ。ウルフ。」 お姉さんは、僕達2人に握手を求めて手を出してきて、僕とアニキはその手を握って握手をした。 「で、なんで空から降ってきたんだ?」 それは僕も気になっていた。いきなり空から降ってきたのを見ると誰でもそう思うだろう。 「うーん、簡単に言うと運転ミスね。」 そのお姉さんは後ろを見るとなんだかよくわからない煙を出している機械を指さして苦笑いを浮かべながら肩をすくめ、近付いて機械をバンバン叩く。 「あー、そうだ、私も自己紹介しないとね!私はエリス!エリス=アドワード!」 自分の胸をどんと叩き、胸を張る。 もともとのエリスさんは、胸を隠す服と、すごく短いズボンしか履いていなくてもともと 露出が高いから…目のやり場に困るよ… そう僕が赤面しながら考えていると… 「おーい!エリスー!また、着陸失敗したな!今行くから待ってて!」 空から声が聞こえて来て、何かが音を立てて飛んできた。 空にはエリスさんの後ろにある機械より少し大きくて赤い機械が飛んでいて、その機械には、女性とがっしりとした男性のようなシルエットが僕には見えてきた。 「ありがとー!早く来てー!」 手を振り、私はここだと主張するようにエリスさんは手を振った
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