男なら背中で泣きやがれ

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僕が夢を語った後、エリスさん、ハロルドさん。カイトさんまでもが目を向いて僕を見ていた。 「やっぱり…変だったかな?」 勇気を出していってみたけど…やっぱり笑われるかな?…そうだよね。到底できそうもないことだし… 「すごい…すごいよ!ウルフ!」 「え?」 「だって!誰も成しえない事をやろうとするんだから!こんな夢…!」 僕のことを見ているエリスさんの目は輝いていた。 「貴方の夢は、素晴らしいものよ。ずっと持っておきなさい?その夢を持った人間がどれだけいたかしら…持とうとさえしなかったものの方が多いはず。絶対にその気持ちは忘れちゃいけない!」 アニキの次は…エリスさんに熱く語られてしまった。でも、そこまで言われると少し自信を持ってもいいのかな? 「私をそう思う。その崇高で、気高い精神は…羨ましい。」 「ウルフ。お前の夢は、ここにいる全員が応援してる。そして、後押ししてやる。だから胸はって前に進め。」 みんなから頭を撫でられて僕はどうしたらいいか分からなくなって、アニキに抱きついた。 「甘えん坊なのね。私に甘えてくれてもいいのよ?」 上からそう聞こえるが…エリスさんは、僕が恥ずかしいのと、胸で窒息しそう… 「そろそろ、家に着くぞ。」 「あー、おなかすいたー!」 「私もー!」 「んじゃ、飯にするか。」 そう三人が話しているのを聞きながら、僕は立ち止まってるアニキの胸から顔を上げもう一回手を握って、カイトさんたちの家へと歩みを進めた。
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