男なら背中で泣きやがれ

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少し歩いてカイトさん達の、家の中に扉を開けて入った。 「まあ、汚い家だけど、ゆっくりしていってくれ。」 家の中は汚くなんかなくて、サッパリとしていて、うちの村にはなかった家具や、見たことのない道具などが置いてあった。そして生活感と清潔感が一緒になっている。 「スゲェな…。3人で住んでるのか?」 アニキは僕の手を握ったまま、家の中を見回して、少し考えてからそう言った。 「うん。私は居候だけどね。」 エリスさんは突然服を脱ぎたして、下の短いズボンを脱ごうと手をかけた。 「おいおいおい!何脱ごうとしてるんだよ!?」 ハロルドさんが脱ごうとしていた手をガシッと掴み、脱げるギリギリで行動を阻止する。 「おい。エリス。今日は客人が二人いるんだぞ?」 カイトさんは呆れた顔でエリスさんに注意を促し、ため息をつく。 「あ…」 今頃気づいたのか、顔を真っ赤に染めて、後ろにある椅子に腰掛けた。 「ふぅ…危なかった…」 安堵のため息をついたハロルドさんは腰につけていた道具のいっぱい入っている袋をテーブルの上に置くと椅子に座った。 「おい、ハロルド。また、工具袋どこいったかわからないよ!とか言うんじゃねぇぞ?ちゃんと片付けろ。」 「とう…師匠!お客さん来てるのにそんな事言わないでよ!」 「そう言うのは癖つけてねぇと、絶対に繰り返すからな!客人が居ようが知ったこっちゃねぇ!何度でもいうぞ!」 カイトさんは放任主義みたいだけど、そういうところはちゃんとしているみたいだ…なんだかお父さんみたい… 「おい、ウルフ。疲れてないか?」 僕を長椅子に座らせその横に兄貴が座って労ってくれた。正直いっていろいろありすぎてちょっと疲れた… 「うん…ちょっと疲れた…」 「よし、飯だ!」 ぱんぱんっ!とカイトさんが手を叩くと、テーブルがウィーーンと音を立てて開き中から料理が出てくる。 「な、な、なんだこれっ!」 「す、す、すごいよ!アニキ!」 思わず僕とアニキは驚きを隠せずバッ!とたち上がり、目を見開いた
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