第3章

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「煮詰まってるって聞いたけど、終わったのか?」 「バッチリよ。私を誰だと思ってるの?」  いつもの口調のシェリルに笑って返すと、そのままそっとベッドに彼女を下ろした。 「なら、今日は声が渇れるまで鳴かせて良いんだ」 「ちょっと、どれだけする気よ」 「久しぶりだから、手加減出来ないかも」  アルトの返事にシェリルが少しだけ困った顔になるも、自分を見下ろすアルトの首に腕を回すと引き寄せて頭を抱き締めた。 「リクエスト、応えられるかしら」 「そういうの抜きで、まずは言うことあるだろ」 「?」 「いっぱい可愛がってって言わないのか」 「やだ、そんな恥ずかしいこと言えないわよ!」  真っ赤になってシェリルが反論するも、アルトはそれすらも嬉しそうに微笑みながらシェリルが言うのを待っている。 「…可愛がって?」  何度か口を開くもなかなか言い出せなくて、やっと小さい声でしかも上目使いで言う破壊力は抜群で、アルトは完全にKO。 「もちろん、そのつもり」  なんとかそれだけ言うと最初は優しく一度口付けるも、すぐに貪るかのように二度目の口付けを交わした―――。
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