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「ごちそうさまでした!」
手を合わせ軽く頭を下げて食事を終えると、早速テーブルから離れたあさひはソファに座り、隣に来たミシェルにゲームの対戦を申し込む。
「手加減しないぞ?」
「ミシェルくんこそ、僕に勝てる?」
あさひに言われて、ミシェルが笑いながら携帯型のゲーム機を持ち直す。
「はい、クランちゃん」
「ああ、ありがとう」
食器を運んできたひなたから受け取り、食洗機にセットする。
「ひなたは偉いな。ちゃんと手伝いするんだから。それに比べて、うちのはひなたより大きいのに全くやらないんだから困ったものだ」
クランが呆れながらゲームの対戦を覗き込んでいる娘の姿にため息を漏らした。
「私だって、他のお家だったらそれくらいやるよ~。家だからやらないの」
「どういう理屈だ」
愛娘の反論に頭を振ると、ひなたの方を向いて唇に人差し指を当てて声を出すなと示してから冷蔵庫を開けると、中からプリンを取り出すとひなたに渡した。
良いの?と小さい声で尋ねるひなたの頭を優しく撫でると、ひなたは嬉しそうに頷き、他のみんなに見つからないようその場に座り込んでこっそりプリンを食べ始めた。
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