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どこまでも理解の範疇を超えてくる、下らないけれど絶対的な脅威。 そんな脅威の存在である有象無象を尻目に、僕はただひたすら歩みを進める。 そして、ここからが僕のミス。 帰宅途中、車通りの多い道路を眺めながら、僕は信号が青に変わるのを待っていた。 すると、僕の横をするりと通って道路へ向かって行く影がひとつ。 その影はズバリ人で、その人はけして焦っている風ではなかった。 あくまで自然に、青信号の横断歩道を渡るように。 そう、まるで……それが何でもない普通のことであるかのように、道路に一歩を踏み出したんだ。
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