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「三成、今日の調子はどうだい?」
隣の席に座ってる同僚の派遣社員である島左近が聞いてきた。
そこは京都のとある官庁関係のビルである。
「今日の総理はトラブルないですよ」
石田三成も珍しく安堵の表情で答えた。
「まさか、東京にいる総理がアンドロイドに入れ替わってるのは国民に気づかれたらまずいよなあ」
左近は官房長官を操作してるのだが。
「終息してない天山原発の放射能で東京にいると20年ぐらい寿命が縮むから、流石にもう国会議員、高級官僚は全部アンドロイドに入れ替わってますからね」
「確かに、食べて応援してた芸能人が癌や白血病で次々と亡くなってるし、無理もない。国家議事堂の空調フィルターも限界だったし。全員、京都の地下国会議事堂にいるのは公然の秘密だが守秘義務がある。秘密保護法案もあるし」
「でも、そのうち、H匿名ダイアリーで誰か暴露しはじめたら大問題になりますね。真田君辺りが……」
三成は少し遠くに座っているアンドロイドオペレーターの真田幸村をじっと見つめた。
文部大臣のアンドロイドを操作している。
「奴ならやりかねんな」
左近はひとりつぶやいた。
※この物語は当然ながらフィクションです。
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