4月

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レンさんと咲良くんは、持ってきたキーボードやギターらと俺が作った夕飯を持ってレンさん宅へ帰って行った。 いつもああやって真剣に曲作ってくれてるんだろうなぁ…本当に感謝しねぇと。 なんつーか… いい感じだったな~、あの二人。 咲良くんは俺にはまだ全然慣れてくれてないけど、レンさんとはなんか大分親しそうになってたし。 泊まりに来たのは今回だけなんだろうか?何回か来てるのかな? つか、寧ろもう実は付き合ってたりするかな? 『まだ付き合ってはない。でも凄く相性はいいし、双方良く思ってるから、フラグさえ立てれば直ぐくっ付く』 不意にメタボが思考に返事をくれたけど… 立てたらくっ付くって、ならお得意のフラグ立てねぇの?w 『立てられない』 はい? 『多分、フランスに行った時にフランスの奴がもしかしたらレンとカスにもフラグ立てたんじゃない?で、フランスでのフラグはエクソシストが解除したって言ってたじゃないか。 恐らく、千里が持っていた魔除けのような物をレンもエクソシストから貰ってるんだと思う。 だから僕が手出しが出来なくなった。…捨ててくれないかな…傍迷惑な』 あーwwそりゃしゃーねぇわw じゃあレンさんに関しては、誰とどんな付き合いするのか見守るしかねぇんだな。それはそれでいい事じゃん。 それは兎も角、本来予定していた来客達も来た事だし、時間は18時と若干早いけどもう夕飯にしようと、カウンター前のテーブルに夕飯に作った料理を並べて席に着いた。 手土産にケーキを買ってきてくれたから後でデザートにいただこう。 ちょっと気合い入れて作った料理を目の前に、菊音ちゃんと琉生さんは嬉しそうだった。 「わ~い!噂のまこっちゃんの手料理ー!」 「話には聞いてたけど、久保くん本当に料理上手なんだね。これ写メ撮っていい?」 「いーっスよw」 「あ!私も!ブログに載せていい?ww」 「あ~どーぞwなら旨そうに撮っといてw」 「大丈夫、どう撮っても美味しそうだからw」 そう言いながら二人が揃って携帯で写真を撮ってた。 そう言えば菊音ちゃんのブログ最近見てなかったなぁ… なんて事を思い出しつつ、写真は撮り終わったようなので料理に手をつける。
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