第3章 説得

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 圭一は「ボクがこんな姿になっても、地球を救えたんなら本望だよ」  などと泣かせることを言っていたが、景子にはその健全さが許せなかった。  「そんなの自己犠牲に酔っているだけでしょうよ! 今のあんた見て誰が感謝するの! モルモットにされて終わりじゃん!」  「じゃあ、ほかにどうすればよかったんだよ! ヘタすれば大勢の人が死んでいたかもしれないんだぜ!」  そう言い返されて、景子は「これが英雄だって言うなら! 正義なんて認めない!」  そう叫んで、外へ逃げてしまった。  もちろん、時間を巻き戻す気でいる。
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