第1章 記憶

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 心を閉ざしているとか、芝居をしているのではなく、一種の記憶喪失ではないか?  それも《自分が何者なのか、すっかり忘れた》というレベルではなく、完全な廃人になっている。 そう考えると、この目の前の快適な《景色》が忌まわしいものに見えてしまう。  (もしや、あれは罠か?)  あなたは危険を察知し……。
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