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あっという間に時間が過ぎていった。
その日の放課後。
帰る支度をしている僕の前に、神坂君が立っていた。
「え、えっと、神坂君?、どうしたの?」
「うー、私は、皆さんと友達になりたい。なので、あなたに色々教えてほしいのです。」
夕日で輝く神坂君の銀色の髪に目を奪われそうになる。
「神坂君・・・神坂君って、その・・本当に男の子なんだよね?」
「ええ。よく言われます。んー?よくみたら、凪も女の子っぽいのです。」
「うぅ・・僕も、よく言われるけどさ」
「では、今日は、一緒に帰りましょうか」
「え!?・・・う、うん!」
「間違われるもの同士よろしくお願いします。」
「あ、うん。」
僕は、中学生になって初めてクラスメイトと一緒に帰った。
懐かしい匂いで、なんだか嬉しい気分になった。
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