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「あなたの特技はなんですか?」
僕は、
その質問に答えることができない。
理由は、
謙遜とかではなく、
自分には何もないからだ。
ないものを答えることは、
出来ない。
皆は簡単に答えることができるだろう。
野球、
サッカー、
剣道、
などなどだ。
僕になくて、
皆にあるもの・・・それは。
そのときだ、
僕を名前を呼ぶ声が聞こえた。
「向井 凪!、私の授業で寝るとはなかなか根性があるじゃないか?、ん?」
「か、楓先生・・・ごめんなさい」
「んまぁ、これからは気を付けるんだぞー?」
楓先生は僕らの担任の先生だ。
一年生からの2年間、
僕らに勉強を教えてくれている。
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