いつか笑える日が来たら

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微笑み姫が、少年の家を訪ねるようになってから3年が経ち、少年は家で一人、静かにボロボロの手紙を開きました。 手紙といっても、それは丁寧にしたためられた物ではなく、お触れに使われた紙の裏に、花の搾り汁で書かれた粗末な手紙。 少年は、国に平和が訪れた今も、その手紙を大事に大事にしています。 毎日毎日、繰り返し読んだであろう、その手紙をそっと胸に当て、少年は静かにあの日の事を思い浮かべます。 これは、そんな少年の手紙に纏わる物語。
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