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ミラノ風ドリアとドリンクバーで2時間ねばって、たわいない会話を楽しんだ。
翌日、朝起きたときからカラダがだるい感じがした。
それでも高校に向かった。
1時間目の途中に猛烈な頭痛と吐き気に襲われて保健室に行った。
エミリが心配して付き添ってくれた。
「なんか変なものでも食べた?」保健の先生に聞かれると、
「昨日一緒にミラノ風ドリアとドリンクバー。あ、やっぱメロンソーダと野菜ジュースのミックスがヤバかったんじゃん?」エミリが答えた。
「はいはい、もう分かったから、あなたは教室に帰りなさい。」
私はベッドの中からエミリに手を振った。
結局、2時間目いっぱい休んで早退することにした。
「お家に電話する?」先生に聞かれたが、
「どうせ誰も居ないのでいいです。」
私はフラフラと自転車をこいで、やっとの思いで帰宅した。
あれ?と思った。
玄関に革靴。
私はいつも通りすぐに階段を上って自室に直行しようとしたが足が止まった。
お母さんが泣いてる?
しかも号泣?
私は思わず自分の口元を手で押さえた。
それが泣き声ではなくてあえぎ声だと勘付いた。
あえぎ声だと判った途端、それは歓喜の叫び以外のなにものでもなかった。
「イイ 、すごい…あぁ、イキそう…」
心臓がドキドキして足が震えた。
カラダの中が熱くなり、這うようにして静かに階段を上がった。
細心の注意を払って物音を立てないように自室に入り、ベッドにもぐり込んだ。
ドキドキが続いた。
気持ち悪い。
こんな時間にセックスしてるなんていやらしい。
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