ロストバージン

2/2

3人が本棚に入れています
本棚に追加
/40ページ
それは初めてカレシの家に遊びに行った水曜日の夜だった。 いつもならバイトなのだが、その日は空調工事が入り、お店が休業になったのだ。 私たちは小さなアパートの一室で、デリバリーのピザを食べた。 コーラに少しだけウィスキーを入れてコークハイにするのがお決まりだった。 タブレットで映画を観ていたらキスシーンになり、思わず2人で目を合わせて笑った。そしてキスをした。 カレがわたしの髪を撫で、 「したいな。」と耳元でささやいた。 わたしはカレの目を真っ直ぐに見つめた。 「リナと愛し合いたい。」 うなずいた。 そして制服のブラウスのボタンを上から一つずつはずしてくれるのをドキドキしながら待った。 ブラジャーがたくしあげられ、思わず自分で後ろのホックを外した。 裸を見られることが恥ずかしいのに、胸に触れられたり吸われたりすることに目を閉じて耐えた。 パンティに手が伸びたときに 「ダメぇ。」抵抗した。 初めて声を出した。 「恥ずかしい?」 うなずいた。 そして 「怖いよ。」と言った。 「大丈夫。無理にはしないからね。」 そう言ってパンティをおろした。 あぁ、もうどうにでもなれ! 腹をくくって力を抜いた。 わたしの足を開き、観察するように触りながら舌を使った。 そんなところを舐められるなんて驚きと恥ずかしさで息が荒くなった。 「リナ、ここに入りたいよ。」 指を入れて動かした。 「あぁ、いやぁ…恥ずかしい…」 「ダメだ、もう限界。」 大きくなったそれを見せられた。 絶対そんなの入らない。 無理。 ぎゅっと目を閉じた。 「痛いよぅ…」 「リナ、力抜いて、足を開いて、リナ…」 股が裂けるかと思った。 でも会うたびにセックスをするようになると、するりと入るようになった。いわゆる濡れるカラダになり、気持ち良さも共有できるように成長した。 これが男女の営み、人間の本能というものなのか。
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加