第1章

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ここはどこだろう。僕は誰なんだろう。どうしてここにいるのだろう。わからない。わからない。気づくと目の前にはナイフを持った女。これは、この目は殺意の目だと何となく思った。僕はその場から逃げ出した。追いかけてくる足音がした。僕は焦りが出たらしく、足がもつれて転んでしまった。転んだ僕にまたがるように女が馬乗りになってきた。女はナイフを振り上げていた。僕は咄嗟に聞いた。 「君は誰?」 女はニヤニヤしながらナイフを振り下ろしたした。 血が僕の体から流れ出る。体温は下がり、意識は薄れていく。女は高笑いをしながら消えていった。
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