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「アリヤ…!」
「えぇ、えぇ、博士!!」
2人は目をキラキラさせて、僕を見た。
「さっきの言い方!!」
「まるで蘇ったようでしたわ!記憶が!」
キャーキャーと 2人は手を繋いではしゃいだ。
どうやら、今の言い方は記憶を無くす前の僕にそっくりだったようだ。
2人は余程嬉しかったのか、マドレーヌを食べながら上機嫌で話した。
「やりましたわね!今度こそ記憶が戻るかもですわ!」
「そうだね!今までで一番……っ」
"今までで一番" ?
そう言って、ブラウン博士は僕を見て言い直した。
「今の言い方、貴方が記憶をなくしてから、一番貴方らしかったんだよ。」
「えぇ、その通りですわ。」
アリヤもうんうんと頷いた。
『あぁ、ありがとうアリヤ。』
それは自然と出てしまった言葉だけど、あの言い方が?
僕は、少し大人びた言い方が、今の僕には不釣り合いなきがしたけど…。
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