5人が本棚に入れています
本棚に追加
おやつを食べたあと、ブラウン博士は僕の検査をした。
採血と、脳波の検査。
採血の注射は少し痛くて、脳波の検査は頭に線をたくさん付けた。
「データを取るだけだから。楽にして。」
「うん…。」
そしてブラウン博士は僕に言葉を投げていく。
ベットに寝かされた僕は、真上のライトがまぶしくて目をつぶった。
知らなかった。
このライトは、こんなにまぶしかったんだ…。
「………マーティン!」
「……ん?」
僕が目を閉じて数秒。ブラウン博士の声に目を開けた。
「もしかして、眠いの?」
「ううん?」
脳波を見れば眠っているかなんて分かる筈なのに、ブラウン博士は焦ったように聞いてきた。
「そう…そうか。大丈夫。時間はあるから…。」
まるで自分に言い聞かせるようにブラウン博士は言った。
??
なぜ?なぜブラウン博士は、寂しそうに笑うのだろう。
最初のコメントを投稿しよう!