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ダイニングへいくと、とてもいい匂いに胸が一杯になった。
テーブルには コーンブレットにクラムチャウダー、グリーンサラダとオムレツ、それにフルーツとミルク。
……いいにおい。
「さぁ、マーティン。君の好きなものをミスアリヤが用意してくれたよ。どうぞ食べて?」
…好きなもの?
どうりで、胸がたくさんになるわけだ。
「マーティン、ミスアリヤの事は覚えているかい?」
コーンブレットに手を出しながら考えたが、やっぱり彼女も思い当たらない。
「まぁまぁ、ブラウン博士ったら、食事中ですよ?そんなよそ事は良いから、今はおいしく召し上がれ。」
メイド服の彼女は アリヤ。
白衣の青年は ブラウン博士。
そして私は…
クラムチャウダーを口に運びながら、壁にかけてある大きな鏡を見て気づいた。
今まさに スプーンでクラムチャウダーを口へ運ぼうとする少年。
私は…
僕は、マーティン。
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