第1章

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「今日はお天気が良いから、お庭の花も満開ですわ。」 アリヤが 庭向きの窓を開けると、暖かい風と花の匂いがダイニングに入ってきた。 柔らかい日差しと風が肌に触れる。 僕は目をつぶり、日を浴びながら深く息を吸った。 ― クスッ その姿にブラウン博士とアリヤは笑った。 「博士、先入観はいけないけど、私の事は言ってもいいかしら?」 「あぁ、そうだね。いい刺激になるかもしれない。」 「……………?」 アリヤの事? 僕が不思議に思っていると、2人は顔を見合わせて笑いながら言った。 「アリヤはアンドロイドだよ。」 「…………え?」 「アンドロイド。お手伝いロボットですわ。」 「……ぇええぇえ?!」 驚く僕に、2人は更に笑った。
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