第七章 告白

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  「それは、今までもそうでしたから。今回も、そう計画したでしょうね」 「もしもそこで、最後の一人が一般人だったと仮定したら。奴は、どんな殺害状況を用意するだろうな」 「そんなもの、分かる筈がありませんよ」  酒口は、迷う事無く即答した。  先ほどの正解の時よりも、更に短い時間での即答。そんなものは、初めから考えるつもりも無いといった様子。  酒出としても、この男に出題して答えが出る筈も無いと時間の無駄を嘆く。もはや、酒口に対して問答するつもりも無くなり、自身の考えを披露する事にした。  最後の一人が、もしも警察関係者では無く一般人だったなら。  おそらく和泉は、この段階でターゲットにされた七人の旧悪を世間に暴いている筈。そうする事で、狩野ともう一人の人物の存在が、世間的に知られる事となる。  その反応が、今の世の中ではどうなるか。考えるまでも無く、ネット上が荒れる事となろう。
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