2. 殺し屋たち

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ゆるキャラとカナは、睨み合いを続けている。 お互いの動きを探り、間合いを計るその様子は、異様な殺気に満ちていた。 カナが注意を引いたおかげで、俺は難なくゆるキャラの背後に接近する。 頭の被り物を両手で掴むと、一気に反対側に回転させた。 「うおっ!!」 いきなり視界を奪われ、悲鳴を上げるゆるキャラ。 背中を押すと、簡単にうつぶせに倒れた。 と言っても、ペンギンの顔はこちらを向いているのがホラーだが。 ふと、閃いた。 俺はゆるキャラの背中に馬乗りになると、胸のジャケットに突き刺さったままの、針のような日傘の先端を引っこ抜いた。 ペンギンの両羽根を後ろ手にくっつけると、針を通し折り曲げて固定する。 視覚を奪われ、後ろ手(いや羽根か)を繋がれたゆるキャラは、うなり声を上げながらその場をごろごろと転がった。 もう、こいつは起き上がれない。 「やるじゃん、オジサン」 カナが感心したように、手を叩く。
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