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*** 赤羽明仁、十七歳。現在、高校二年生。 彼の日常は寝ることから始まり、寝ることへと続き、寝ることで終わる。つまるところ、食事など短い覚醒時間を挟む他はずっと寝続けている。 もちろん学校はおろか、外出すら殆どしない。いわゆる引きこもりといわれるものだ。 引きこもらざるを得ない理由は特に見られない。単純な無気力症の一種とも考えられる。しかしながら、夜明け前より特定の反応を示すことから、〝そう〟である可能性は極めて高いと思われる。 しかしながら離れた地点からの観察のみによって得られた情報であるため、〝かの存在〟が関与しているかは定かでない。継続調査により裏付けが必要と考える。 以上の理由から、明日より接触を試みる。 協力要請の要・不要も含め、以降の報告は追って行う。 ――Cord Name.A.
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