第1章

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浮気がバレて、こっぴどく振った元カノ。 靴箱に入っていた手紙を思い出す。 「マサくん、最後に一度だけお話できないかな? ミホより」 卒業式を終え、教室へ向かった。 最後の日、という感傷さもあってか少しミホが愛おしくなる。 ・・・あいつが優しいからって、ちょっと調子のりすぎたな。 最後くらい、謝っておくか。 「・・・マサくん」 「ミホ」 「・・・あ、あのさあ。 まあ俺もちょっと悪かったと今は思ってるよ・・・」 ミホは無言だった。 「ミホ?」 返事の代わりに、微笑んだミホ。 抱きしめるように卒業証書の賞状筒を握りしめた。 泣きながら 「私、嬉しい・・・・」 俺はほっと、ため息をついた。 次の瞬間 「お前を殺せるのが」 引き抜かれた賞状筒から キラリと光る物体が
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