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これから、お互い接舷攻撃に入ると言うのに、マストの上に人がいるのはおかしいではないか!!
そしてそいつらは皆、手に壺のような物を持っていた!!
そしてそれをこちらの船に向かって投げたのだっ!!
「やばい!手投げ弾です!!」
なんだとっ!?
「下がれっ!!者共隠れろ!!」
俺の「迎え撃て」の掛け声で物陰から飛び出して行った船員達は一瞬、立ち止まる!!
そこへ!!
敵が投げた手投げ弾が、こちらの船の甲板に直撃する!!
ボンッッ!ボゥッ!!
ドンッッ!!ボワッ!!
「うがっ!!」
「がぁー!!」
なんという事だ!!爆発はそう大きくは無いが、手投げ弾とやらが落ちた場所が燃え上がる!!
これにより、数人の仲間が火傷を負った!!
くそっ!くそっ!くそっー!!
そこへ敵が乗り込んで来る!!
「おらっー!!」
「おおぉっっー!!」
ドウッンッ!!
ドッキュンッ!!!!
銃声だ!!奴ら銃まで持ってやがる!!
「がぁー!!」
仲間が一人撃たれた!!まずい!!頼りにしているブルグンの子分だ!
まず、こちらに乗り込んで来たインテリ海賊の子分は五人だ!!
五人共が片手に銃を構えている!!そしてもう片方の手には短めの斧を持っていた!!片手斧とでも言うのだろうか?
悔しい!機先を制された……
こちらの仲間は今や右往左往するばかりだ!!
「ベルン!!」
俺は叫ぶ!!
「はいっ!!」
少し離れた所でベルンが返事をする!!
いつも優しげな感じのベルンだが、今はかなり怒っているようだ!!
俺も怒っている!!自分にだ!!
なんたる情け無さだ!!俺の指揮の甘さで数人の仲間がやられてしまった!!
「ベルン!!行くぞっ!!」
「はいっ!!」
俺は叫ぶ!!
「手加減するなぁっー!!」
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