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しかし疲れ切ったとしても、俺には奥の手がある。「体力(HP)」がゼロにさえならなければ……死にさえしなければ最強になれるのだ!!「オーバー・ヒート」で……
この船に乗り込んでから、いったい何人の敵を倒しただろう?さすがに疲れてきた……
俺は右手にショーテル、左手にスマホを握る例の戦闘スタイルで戦い続ける。
しかし、スマホの画面を見る余裕は無い。俺も徐々に敵に囲まれ始めたのだ!!
ベルンとブルグンを見る!!
やはり、あいつらもかなり疲労しているように見える。
動きに精彩が無い!!
しかし、あと少し!あと少しだ!!敵はかなり減った!!
ここを乗り切れば巻き返せる!!
俺は、ここがターニングポイントと思い、「オーバー・ヒート」を発動しようか迷っていると……
「ジークさん!!大丈夫ですか?」
この声は?
カナエだ。カナエがやってくる!
敵に囲まれた俺を心配しての事だろう。
……
…………俺は「オーバー・ヒート」を発動する。
ドタドタとやって来たカナエはシャムシェイドという武器を振り回し、俺を囲む敵をかき分けて俺の隣に到着した。
「カナエ!よく来た!大丈夫か?」
「大丈夫です!!後少し、頑張りましょう」
カナエはいつものニコニコ笑顔で力強く言う。
俺とカナエは背中合わせで戦うことにする!
カナエがそういう姿勢を見せたからだ。
もうインテリ海賊とジーク軍とではあまり戦力差は無いように思える!
しかし、周りを囲む敵はニヤニヤと俺を見て笑う。
その笑い方が嫌に不気味だ……
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