イケメンとの遭遇

2/11
678人が本棚に入れています
本棚に追加
/305ページ
「この女が彼女なの?絶対認めないから」 目の前の女の人が腕を振り上げた。 ぶたれる…… そう思って目を瞑って歯を食い縛ったけど、覚悟していた衝撃がいつまでたっても来ない。 私は、恐る恐る目を開けた。 すると、隣のイケメンが険しい顔をしながら女の人の腕を押さえていた。 助かった……… 私は力が抜けて、ヘナヘナと腰を下ろした。 腕を押さえられた女の人はびっくりして固まっている。 その時、隣のイケメンが口を開いた。 「彼女に会わせたらストーカーを止めるって言うから連れてきたのに、何なの認めないって。 別にあんたに認めてもらう筋合いないから。 そもそも、電車で見かけて気に入ったからストーカーするなんて、自分がおかしいことに気づけよ。 彼女に謝れ」 「……………」
/305ページ

最初のコメントを投稿しよう!