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「この女が彼女なの?絶対認めないから」
目の前の女の人が腕を振り上げた。
ぶたれる……
そう思って目を瞑って歯を食い縛ったけど、覚悟していた衝撃がいつまでたっても来ない。
私は、恐る恐る目を開けた。
すると、隣のイケメンが険しい顔をしながら女の人の腕を押さえていた。
助かった………
私は力が抜けて、ヘナヘナと腰を下ろした。
腕を押さえられた女の人はびっくりして固まっている。
その時、隣のイケメンが口を開いた。
「彼女に会わせたらストーカーを止めるって言うから連れてきたのに、何なの認めないって。
別にあんたに認めてもらう筋合いないから。
そもそも、電車で見かけて気に入ったからストーカーするなんて、自分がおかしいことに気づけよ。
彼女に謝れ」
「……………」
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