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「これから夏も秋も冬も史華ちゃんの絵がここに飾られるんだね」
「うん」
「良かった。じゃあ僕はずっと一番に見ることが出来るね」
涼さんの何気ない言葉にハッとする。
これからもずっと一緒にいてくれるの?
尚みたいに私を残して遠くへ行っちゃわないでね。
「大丈夫だよ。ずっと一緒にいるから」
涼さんは、まるで私の心の声が聞こえたように約束してくれた。
涼さんと初めて会ったのは1年前。
あの時は、涼さんと付き合うことになるなんて考えてもいなかった。
2度と恋なんかしないで、ずっと一人で生きていくんだって思ってた。
私たちはお店を出て、軽トラックに乗り込んだ。
「これからドライブでも行く?
もちろん、この車じゃなくて僕の車で」
「行く」
私は、元気よく返事をした。
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