428人が本棚に入れています
本棚に追加
「実は……、樹とマンネリで……しばらくしてないんだよね…」
「それってセックスレスってやつ?」
『ねぇ、瑞希。セックスレスってなに?』
「伊織、セックスレスって知らねぇの?」
伊織は瑞希の問いに、こくりと頷く。
すると、瑞希はニヤリと笑った。
「セックスレスってのはな。一ヶ月以上、エッチしねぇカップルのことを言うんだよ。まぁ、伊織んことはセックスレスなんて無縁だよな」
確かに。夜の営みは一日たりとも欠かしたことはない。
2ラウンド、3ラウンドは当たり前で、足腰がたたない日も度々あるくらいだ。
『そうだ!だったら、僕にいい考えがあります。日向さん、帰りに僕ん家に寄ってて下さい』
「いい考えって?」
『えへへ。それは内緒です』
悪戯っぽい笑みを浮かべて、伊織は小首を傾げた。
最初のコメントを投稿しよう!