奥さまは可愛い幼なじみ

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昨夜も精力絶倫の変態の湊にたっぷり可愛がられ、手の込んだ朝食を作るために早起きをして、そのおかげで少々寝不足だった為に、家事を済ませたあと寝不足解消すべく昼寝をしていて、お昼を食べていないのだ。 お昼を食べていないお腹には堪える、美味しそうなカレーの匂い。 「どうせ湊とイチャイチャして寝不足で、昼寝でもして昼飯食ってないんだろ」 『ぅ…………』 瑞希は、からかうような笑みを浮かべた。 「なんだ図星かよ」 『もう僕のことはいいだろ。瑞希の方こそどうなのさ』 「オレんとこは……まぁ、それなりに……」 ラブラブかな、と言いかけて、瑞希は咳払いをした。 『なんだ瑞希だって、人のこと言えないじゃん』 「うっせぇな」 幸せそうな表情を浮かべながら話をしている二人に羨望の眼差しを向け、日向が微かな呟きを漏らす。 「いいなぁ……」 日向の呟きに、耳聡い伊織と瑞希が問い詰めてくる。 『日向さん、悩みごとがあるなら聞きますよ』 「なになに、ひなちゃん。彼氏とケンカでもしてんの?」 「そ、そんな対した悩みごとじゃないし……」 日向が困惑していると、優那が腰に手を当てて、 「こら三人とも、話はあとあと」 と、少し怒り気味に言う。
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